ラテン語の言葉:カルチャー・サブカル・コロニー

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今回はcolo「耕す」「居住する」「生活の糧を与える」という意味の動詞を見ます。過去分詞はcultusです。

カルチャー culture

cultusに由来する名詞culturaから来ています。「耕されたもの」から「農耕」「文化」の意味になりました。日本語では一般的に「文化」の意味で使われることがほとんどです。

これだけでも「農業」の意味はあるのですが限定したい場合には畑を意味するagerを頭につけてagricultureアグリカルチャーとします。

サブカル subculture

サブカルチャーはcultureに「下の」「下位の」という接頭語sub-が付いた言葉で「主流の文化から見分けることのできる独特の文化」という意味です。日本語では略されて「サブカル」とも言われています。サブは地下鉄のサブウェイのサブと同じです。

「下位の」と付いてはいますがサブカルチャーがより多くの人やものを巻き込むようになるとサブは取れてカルチャーになることがあります。

カルト cult

これもcultureから来た言葉ですが独特の信念をもつ集団、特に宗教集団をどちらかというと否定的に呼ぶ言葉です。セクトという言葉もにたような意味に使われますがこちらはセクションと同じ由来の言葉で「分かれた派閥」という意味です。カルトはその集団での独特の思想に着目した言葉と言えます。

また宗教とは関係のなくても、熱心な趣味を持つこと、そしてそれがかなり異端的な場合にもカルトと呼ばれることがあります。

コロニー colony

ラテン語で農夫のことをcolonusと言います。ここからラテン語colonia「植民地」という言葉ができました。もともとの意味は農夫が離れた土地を耕すことによって作られた自給自足可能な居住地のことでした。SFに出てくる宇宙に作る居住地、スペースコロニーはこの概念の発展形になります。

また生物学では多様な種族が一緒に住んでいる場所のことも指します。

コロニーを作ること、植民地化することをcolonisation、colonization、植民地化されていた時代を指すときにはcolonialという形容詞が使われます。植民地である状況から独立することをdecolonizationと言います。

イワドリRupicola

rupes「崖」とcola「住むもの」が付いてイワドリという鳥の学名となりました。スズメの仲間の鳥です。

Tunki Tanpupata.jpg
By chdwckvnstrsslhmFlickr, CC BY 2.0, Link

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