ラテン語の言葉:アクセス・サクセス・リセッション

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今回はラテン語の動詞cedo, cedereに関連した言葉を探します。この動詞は「動く」「(物事が)起こる」「消える」「避ける」など様々な意味がありますが共通しているのは時間の前後で状態が変わるということです。過去受動分詞はcessusです。

アクセス access

接頭辞 ad-がついたものの過去受動分詞accessumから来ています。adは前置詞でもある単語で「〜へ向かって」の意味を持ちます。adのdは続くcessumのcに影響されてcに変わります。これを音の同化 assimilationと言います。(この単語もad-similoが同化しています。)

accessumは「何かに向かう行為」の意味で英語でaccess、日本語で「接近」の訳が与えられています。

サクセス success

これも接頭辞違いでアクセスと同様の作りになっています。接頭辞はsub-「下に」でこちらも音が同化してsuc-になっています。ここでいう「下に」というのは「時代が降って」「話の流れが進んで」というような意味になり全体で「続いて発生した行為や出来事」の意味になります。もともとは良し悪しを含む意味はなかったのですが「良い結果」という解釈がされるようになりました。

プロセスprocess

これも接頭辞違いです。接頭辞pro-は「利益をもとめて」という意味で全体で「利益を求めて行う行為」の意味になります。モノの製造の「過程」の意味がありますがこれは製品を期待して行われる行為と解釈できます。

エクシード exceed

接頭辞ex-がついたexcedoから来た英単語で「勝る」「超える」などの意味があります。exは「外へ」の意味があるので「通常の尺度とは異なる尺度で進む」というのが元の意味です。

必要な necessary

英語学習で初めの方ででてくる長い単語です。打ち消しの接頭辞ne-と形容詞化する接尾辞-ariusがついて「物事が起こることのできない」「避けることのできない」の意味になりました。

景気後退 recession

「後ろ向きに」という接頭辞re-がついた単語で日本語では「景気後退」「リセッション」といわれています。通常の経済発展を「前向きに発生する事」と考えればその逆は「後ろ向きに発生する事」というわけです。

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