巫女の予言(8)神々の余興とヨトゥンへイムの娘たち
第8スタンザは楽しげな神々の様子とそこに迫る暗雲について書かれています。 テキスト Tefldu í túni, / teitir váru, 神々は中庭でチェスに興じ 楽しげであった var...
古典言語の学習で迷わないために
第8スタンザは楽しげな神々の様子とそこに迫る暗雲について書かれています。 テキスト Tefldu í túni, / teitir váru, 神々は中庭でチェスに興じ 楽しげであった var...
第7スタンザではアース神族が祭事と鍛治を行う様子が語られています。祭事と鍛治は文明社会の象徴と思われます。 テキスト Hittusk æsir / á Iðavelli, アース神族はイザヴェル...
まだ物事の秩序立っていなかった若い世界に神々が集って天体やその動きに名付けをするのがこの第6スタンザの内容になります。この「名付け」は、単に呼称をつけるだけでなく天体の運行を統制することも意味している...
第5スタンザには太陽と月と星座の記述があります。白夜の表現とも取れる北方独特の描写です。 テキスト Sól varp sunnan, / sinni mána, 月の追跡者である太陽は 光を南か...
第4スタンザでユミルの時代の後人間の住む世界が生まれます。これはオーディンたちの働きによるものでした。 テキスト Áðr Burs synir / bjöðum um ypðu, その昔ブルの息...
第3スタンザには原初の巨人ユミルとギヌンガガプと呼ばれる大きな裂け目について語られています。 テキスト Ár var alda / þar er Ymir bygði, その昔、巨人ユミルが生き...
第2スタンザには巨人のヨトゥン族と世界樹についての言及があります。 テキスト Ek man jötna / ár um borna, 私は覚えている、巨人のヨトゥン族を 彼らが古代に生まれた時の...
古エッダのVöluspáという話をゆっくり読みたいと思います。Völuspáは複合語でvölvaは「女預言者」、spáは「予言」を意味します。テキストは写本により異なる部分があるのですが適宜それらしい...
古エッダに『巫女の予言』Völuspáという話があります。古エッダは詩の形式でもあるので物語であると同時に詩でもあります。北欧神話の神々の物語がまとめられたものです。この物語が成立する前にはこの内容に...
古ノルド語のその他の代名詞を見ます。 不定代名詞 ある、いくつかの:a certain, some, any öはテキストによってはǫと書かれることがあります。またこれとは別にöがoに変化して書か...