ギリシア語の言葉:エコノミー・エコロジー・エコ全般

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ギリシア語で「家」「部族」のことをὁ οἶκος / oikos / オイコスと言います。人の活動や生活についての言葉がここから派生しています。

経済 economy

家の財産を管理する人のことをὁ οἰκονόμος  オイコノモスと言い、その活動についての知識技術をἡ οἰκονομία オイコノミアと言いました。英語ではこのoiko-の部分はeco-と変化しエコノミーという英単語になりました。

企業や国の財政状況を「台所事情」と言いますがエコノミーの語源からすると近い感覚の言葉だと思われます。

生態系 ecosystem

システムは「一緒に成立する」という意味です。これにeco-がつくと「生活について一緒に成立しているもの」という意味になり日本語で生態系と訳される単語になります。

環境問題が注目されるようになってエコという文字をよく見かけるようになりましたが成り立ちを考えると当然のことかもしれません。

エコロジー ecology

語尾 -λογια / -logia は「説明」や「学問」の意味があり、エコロジーは生態系や環境ついての学問になります。

ecumenic

キリスト教で使われる言葉なので日本語では一般的ではありません。οἰκουμένηという女性名詞はοἰκέω 「居住する」の分詞からできた言葉で「居住可能な土地」を意味します。キリスト教では全世界への布教が進むにつれて教義に差異が出てきてしまいました。これをなるべく近づけたり統一しようとする運動に対してecumenic 「(全ての)土地の人に関係する」という形容詞が使われることになりました。

metic

ὁ μέτοικος メトイコスというギリシア語から派生した英語の形容詞です。メトイコスは「古代ギリシアの都市国家での外国人」を意味し、税金を払い居住を認められ制限されてはいるものの住民としての権利を有していました。この単語はおそらくオイコスの前にmeta-がついた複合語で、「住民の後にくるもの」という意味です。政治的な彼らの立場をよく表しています。

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