今まで見てきた子音文字は一つの子音と母音の組み合わせでした。しかしサンスクリットには二つ以上の子音が続くこともあります。これに合わせてデーヴァナーガリー devanagari にも二つ以上の子音を表現する合字 ligature が存在します。実際のところデーヴァナーガリーのキーボードを導入してPC入力する場合は自動で合字に変換してくれます。

合字の種類

一般的には子音文字の右側の部分がなくなり次の文字にくっつきます。

क् + क = क्क

それ以外にも上下方向に縦に並ぶものや全く関連のない形のものもあります。手書きや印刷物の字体、フォントによってバリエーションがあるのですがここではユニコードで表示できるもののみ扱います。ここに出てこないものもまだあります。

通常の子音文字と同様に記号をつけることによって母音をaから他の母音に変更することができます。

रは前後の子音に吸収される傾向があります。

• 前に来る場合 र् + क = र्क
• 後ろに来る場合 क् + र = क्र

注意の必要な合字は赤字にしています。