古ノルド語の名詞変化(3)

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古ノルド語の強変化名詞のパターンの続きです。不規則な変化や同じ格と数でのバリエーションもあるためだいたいの変化がわかれば御の字でラテン語ほど厳格に追求する必要はないと思います。男性の第三変化に対応する女性名詞はなく「第三」は欠番になっています。あれば追記します。

強変化女性第四変化

強変化の女性で主格複数と対格複数が-rで終わりIシフトも起こります。

「樫」 「本」 「旗竿」
eik bók stöng
eik bók stöng
eik bók stöng(u)
eikar bókar stöngar
eikr bœkr stengr / stangir
eikr bœkr stengr / stangir
eikum bókum stöngum
eika bóka stanga
  • 「樫」は英語でoak、ドイツ語でdie Eiche
  • 「本」は英語でbook、ドイツ語でdas Buch
  • ドイツ語で「長い棒」はdie Stange、英語の古い言い方で「長い棒」をstang

強変化中性第一変化

中性の強変化は第一変化のみです、語幹にaが含まれるものはUウムラウトを起こします

また変化語尾の前に-v-や-j-を挟むものや語尾に-iがつくものがあります。

「船」 「土地」 「打つこと」 「親類」 「詩」 「王国」
skip land högg kyn kvæði ríki
skip land högg kyn kvæði ríki
skipi landi höggvi kyni kvæði ríki
skips lands höggs kyns kvæðis ríkis
skip lönd högg kyn kvæði ríki
skip lönd högg kyn kvæði ríki
skipum löndum höggum kynjum kvæðum ríkjum
skipa landa höggva kynja kvæða ríkja
  • 「船」は英語でship、ドイツ語ではdas Schiff
  • 「土地」は英語でland、ドイツ語でdas Land
  • 「親類」は英語でkin
  • quetheは英語の古い言い方で「告白する」
  • 「王国」はドイツ語でdas Reich、英語の古い言い方にricheという単語あり
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