文法の数:単数・複数・双数について

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単数と複数について

英語で名詞の単数・複数というのは散々見たと思うのでそれほど説明は必要ないと思います。英語では単数はsingular、複数はpluralと言います。

数についての分類はこれにより「一つ」か「二つ以上」かに分類されます。日本語には単数・複数の明確な区別がないため英語やラテン語を扱う時には意識するべきことだと思います。

英語では語尾にsをつければ単数のほとんどは複数にできますがラテン語はパターンがいくつかあるのでそれを覚える必要があります。5つに分類されていますが名詞のほとんどは最初の3つまでに入ります。

語学を学ぶにあたっては文法を完全にマスターしてから原文を読むというような進め方にこだわる必要はありません。原文を読んでまた文法を学ぶ、文法の知識を補ってからまた原文を読むというようなサイクルを持つようにするとスランプが回避できると思います。そもそもローマ人に育てられたわけではないのでいきなりラテン語を全部理解しろと言っても無理な話です。

双数について

ラテン語にはないのですがギリシア語、サンスクリットには双数という「二つ」を表す数があります。英語でdualと呼びます。現代語ではアラビア語に見ることができます。

数に単数、双数、複数がある場合「一つ」「二つ」「三つ以上」の分類になります。名詞の双数は例えば「ライバル」とか「恋人」など二つに限定されるものであったり、たまたま二つあるもの例えば「二艘の船」などに使われます。動詞の変化も名詞に合わせて双数が使われます。「ライバルが競い合う」とか「恋人が愛し合う」といった表現の主語と動詞は双数変化になります。

ただ残念なことに時代が下るにつれてあまり使われなくなってしまいました。ある言語が広く使われるようになると参加者が増えるのでルールは緩くなる傾向があります。たくさんの変化をネイティブでない人が使いこなすのは難しかったのでしょう。

ただ2という数字は3以上の数字より生活に関係してくることが多く、英語のbothやtwinとかpairや、日本語でも「双方」「両目両耳」「対面」など2に関する専用の単語も存在します。

また人称の視点から見ると、一人称「私」と二人称「君」と三人称「彼」のうち二人称までの為の数とも言えます。「君と私」のための数なのです。

数の略称

辞書でよく見かける略称は以下のようなものがあります。これも辞書や扱われる言語でことなるので参考程度にしてください。

単数 sg.
複数 pl.
双数 du.
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